宮崎県内の冷や汁分布(1980年現在)

冷や汁は、宮崎の郷土料理の代表とも言われますが、よく食べる方がいる一方、一度も食べたことのないという方もいて、県内でも地域性があるようです。

これについては、吉野忠行さんという方が書かれた「日向の冷や汁について」という調査研究報告が日向民俗学会の機関誌『日向民俗』第35号(1980年11月30日発行)に掲載されています。
吉野さんは、県内44市町村(当時)と近隣の県外市町村の教育委員会に冷や汁に関するアンケートを送り、その結果をまとめられているのですが、質問の中に冷や汁を作っているかどうかを問う項目があり、その回答を地図に落とすと図のようになります。

青色に塗られたところが作っている、白色は全くないと回答した市町村で、県北山間部(西郷村、北郷村、北方町、椎葉村、高千穂町、日之影町)と県南(日南市、南郷町、北郷町)には、1980年当時は冷や汁文化が無かったことになります。

西・北諸県も食べないという方がいらっしゃいますが、野尻町、山之口町を除いて冷や汁は作られていたようです。
また、高鍋町や野尻町がないと回答しているのは、周辺から独立した感じがあり気になります。

当時の教育委員会の担当者の回答ですので完全なものではないと思いますが、おおまかな傾向を見ると、なんとなく宮崎平野を中心として外側に広がって分布している印象があります。
今、同様のアンケートを採ると、どのような結果になるか興味深いです。

(日高大介・フードアナリスト)

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